契約書レビューを依頼するタイミング|実務での判断基準
契約書を前にして、
・自分で確認できそうな気がする
・でも、見落としがないか不安
このように感じることは少なくありません。
実際、契約書の内容はある程度理解できても、
「このまま進めてよいか判断できない」
という状態になることが多くあります。
1.契約書チェックの本質
契約書チェックというと、
・違法かどうか
・問題があるかどうか
を判断するものと思われがちです。
しかし実務では、
契約書のチェックは、
「正しいかどうか」を判断するものではなく、
「どう判断するかを整理するもの」です。
例えば、
・リスクがあるとして、それを許容するのか
・条件を調整すべきか
・一度見送るべきか
といった判断は、
事業状況や取引関係によって変わります。
そのため、必要なのは
判断材料の整理
になります。
2.依頼すべき3つのタイミング
実務上、以下のような場合は
依頼を検討するケースが多くなります。
①内容はわかるが「判断できない」とき
契約書を読んで、
・何が書いてあるかは理解できる
・ただ、良いのか悪いのか分からない
この状態は、
判断材料が不足している状態です。
特に、
- 責任条項
- 解除条件
- 業務範囲
などは、単体ではなく関係で判断する必要があるため、
判断が難しくなります。
②責任やリスクが読めないとき
例えば、
・どこまで責任を負うのか
・損害賠償の範囲はどこまでか
が明確でない場合、
想定外の負担につながる可能性があります。
このような場合は、
構造として整理する必要があります
③取引の重要度が高いとき
以下のような場合は、
個別のリスクよりも「影響」が重要になります。
- 金額が大きい
- 継続取引である
- 事業への依存度が高い
このような契約では、
小さな条文でも大きな影響につながる可能性があります。
3.自分で対応できるケース
一方で、すべての契約について
依頼が必要というわけではありません。
例えば、
- 内容がシンプルである
- リスクが限定的である
- 取引規模が小さい
このような場合は、
自社で対応することも十分考えられます。
4.依頼すると何が変わるのか
契約書のチェックを依頼することで変わるのは、
「判断できる状態になること」です。
具体的には、
・契約構造の整理
・主要リスクの抽出
・考えられる対応の方向性
が明確になります。
例えば、
- リスクの整理
- 想定される影響
- 対応の方向性
を整理することで、
「どうするか」を判断しやすくなります。
5.このサービスの位置づけは
当事務所の「契約リスク診断」は、
・契約書の内容を整理し
・主要なリスクを抽出し
・判断材料を提供する
ことを目的としています。
本サービスは、
・契約締結の代理
・交渉の代行
・最終判断の代行
を行うものではありません。
あくまで判断の補助を行うものです。
6.まとめ
契約書チェックは、
・内容を理解すること
ではなく
・判断できる状態にすること
が重要です。
そして、
・判断できない
・リスクが見えない
・重要度が高い
といった場合には、
一度整理することで判断しやすくなります。
※契約書の内容で迷ったときは・・・
「この契約を進めてよいか迷っている」
という段階でも問題ありません。
契約構造を整理し、
判断材料を明確にすることで、
意思決定しやすい状態になります。
当事務所では、
この記事と同様の形式で契約書を整理する
「契約リスク診断」 を提供しています。
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