契約書の解除条項はどこを見るべきか|解除後の影響と注意点
契約書を確認する際、
・どのような場合に契約を解除できるのか
・途中で終了した場合どうなるのか
が気になることはないでしょうか。
これらは、主に解除条項で定められています。
ただし、
解除条項は「解除できるか」だけでなく、「解除した後どうなるか」が重要です。
この記事では、解除条項の見方と、契約全体の中での考え方を整理します。
1.解除条項はなぜ重要か
解除条項は、
契約を途中で終了させるための条件を定める条文です。
契約は通常、
最後まで継続することを前提としていますが、
・相手方の不履行
・信頼関係の破綻
などにより、
途中で終了させる必要が生じることがあります。
その際のルールを定めるのが解除条項です。
2.解除条項で確認すべきポイント
解除条項では、次の点を確認することが重要です。
① 解除できる条件
まず、
どのような場合に解除できるのか
を確認します。
・契約違反があった場合
・一定の事由が発生した場合
条件が限定されているかどうかで、
解除のしやすさが変わります。
② 催告の有無
解除の前に、
催告(是正の要求)が必要かどうか
も重要です。
・催告が必要
・即時解除が可能
実務上の対応に影響します。
③ 即時解除の範囲
契約によっては、
特定の場合に即時解除が認められることがあります。
・重大な契約違反
・信用不安
どこまで認められているかを確認します。
3.解除した場合に起きること
解除条項で特に重要なのは、
解除した後にどのような影響があるかです。
①契約の終了
解除により、
契約関係は終了します。
ただし、
すべてが消えるわけではなく、
残る義務もあります。
②損害賠償との関係
解除が行われた場合でも、
損害賠償の問題は別途発生する可能性があります。
→契約書の損害賠償条項について整理した記事はこちら
③清算関係
解除に伴い、
すでに行われた取引の清算が必要になることがあります。
・報酬の支払
・未履行部分の扱い
実務に影響します。
4.他の条文との関係
解除条項は、
他の条文と組み合わさって機能します。
①損害賠償条項との関係
解除後の責任は、
損害賠償条項によって決まります。
→契約書の損害賠償条項について整理した記事はこちら
②通知条項との関係
解除の意思表示は、
通知条項に従って行う必要があります。
→通知条項ついて整理した記事はこちら
③期限の利益との関係
契約によっては、
解除と同時に期限の利益が失われることがあります。
→期限の利益喪失条項について整理した記事はこちら
5. 条文単体で判断できない理由
解除条項は、
・解除条件
・解除後の影響
・他条文との関係
を踏まえて考える必要があります。
そのため、
条文単体で判断すると、実際の影響を見誤る可能性があります。
→契約書は条文単体で読んではいけない理由はこちら
6. まとめ
解除条項は、
契約を終了させるための条文ですが、
・損害賠償
・清算関係
・他の条文との関係
これらと組み合わせて考えることで、
実際の影響が決まります。
そのため、
契約全体の構造として整理することが重要です。
※契約条文の関係を整理したい方へ
契約書では、
解除条件だけでなく、その後の影響も含めて判断することが重要です。
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→このまま進めてどうか迷う場合に参考になる記事はこちら
