「真実かつ正確であることを保証する」の意味|表明保証条項のリスクと考え方
契約書の中で、
「真正かつ正確であることを保証する」
という表現を見たことはないでしょうか。
一見すると、
「内容が正しいことを約束する」
というシンプルな意味に見えますが、
実務ではこの条文が大きな責任につながる可能性があります。
この記事では、表明保証条項の意味と、
契約上のリスクの考え方を整理します。
1.表明保証とは何か
表明保証条項とは、
一定の事実が正しいことを当事者が表明し、保証する条項
です。
例えば、
・会社の状況
・契約に関する前提条件
・提供する情報の内容
などについて、
「正しい」と約束する形になります。
2.なぜ表明保証が重要なのか
表明保証条項は、
契約の前提となる事実を定める条文です。
つまり、
「この内容が正しいことを前提に契約する」
という意味を持ちます。
そのため、
前提が崩れた場合に問題が生じる可能性があります。
3.表明保証で起きるリスク
表明保証条項では、次のような点が問題になります。
① 内容が事実と異なっていた場合
保証した内容が事実と異なっていた場合、
契約違反と評価される可能性があります。
② 知らなかった場合でも問題になる可能性
場合によっては、
当事者が知らなかった事実についても問題になることがあります。
どの範囲まで保証しているかによって、
責任の広がりが変わります。
③ 過去の事実も対象になる
表明保証は、
現在だけでなく過去の事実も対象になることがあります。
そのため、
過去の状況まで含めて確認する必要がある場合があります。
4.他の条文との関係
表明保証条項は、
単体で完結する条文ではありません。
他の条文と組み合わさることで、
実際のリスクが決まります。
①損害賠償条項との関係
表明保証に違反した場合、
→損害賠償の問題が生じる可能性があります。
→契約書の損害賠償条項について整理した記事はこちら
②解除条項との関係
重大な違反と評価された場合、
契約解除の理由となることがあります。
→契約書の解除条項について整理した記事はこちら
5.条文単体で判断できない理由
表明保証条項は、
・保証の範囲
・違反時の扱い
・他の条文との関係
を踏まえて考える必要があります。
そのため、
条文単体で判断すると、想定と異なる責任が発生する可能性があります。
→契約書は条文単体で読んではいけない理由はこちら
6.まとめ
表明保証条項は、
事実が正しいことを保証する条文ですが、
・その範囲
・違反時の影響
・他の条文との関係
によって、
実際のリスクは大きく変わります。
そのため、
契約全体の構造として整理することが重要です。
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→具体的にどのように契約書を判断するのか整理した記事はこちら

